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手根管症候群

 上肢における代表的な絞扼性神経障害(隣接する組織の圧迫、循環障害、牽引、摩擦などによる神経の障害)で、手関節の手のひら側にある手根管と呼ばれるトンネル内で正中神経が傷害されることにより生じる疾患です。

◆症状

 中指、薬指のしびれから始まることが多く、次第に小指を除いた全ての指がしびれるようになります。場合によっては全指、時に腕全体がしびれているように感じることもあります。しびれの他に手指に痛みやこわばりを感じることもあります。夜間、特に朝方にしびれを強く感じることが多く、日中はしびれを意識しないこともあります。神経障害が進行すると、母指球筋(親指の付け根にある筋肉)が萎縮し、つまみ動作ができない、手に力が入らないなどの症状が出現します。40~50才代の中年の女性に多く(約90%は女性)、症状がない例も含めますと、60%以上は両手に生じます。

◆原因

特発性:女性の多くは原因がはっきりしない特発性手根管症候群です。
その他、以下の場合もあります。

  1. 職業的によく手を使用する
  2. 手根管内の腫瘤性病変(ガングリオンなど)
  3. 腱鞘滑膜の増殖性疾患(関節リウマチ、腎透析など)
  4. 手関節周辺の骨折、関節症

◆診断

 手根管症候群の診断は問診や臨床所見から容易です。
神経伝導速度検査(外来で簡単に検査できます)を追加することにより、他の神経障害を有する疾患と鑑別が可能ですし、重症度判定にも有用です。症状としてのしびれや痛みの強さと神経障害の重症度とは必ずしも相関しませんので注意が必要です。

◆治療

 内服、装具、低周波療法、ステロイド注入、生活指導などの保存療法があります。内服単独ではなかなか改善が得られないと思いますので、これらをいくつか組み合わせていくことになります。

 保存療法にて改善がなく、日常生活動作に支障のある例、母指球筋に萎縮のある例、神経伝導速度が著明に遅延した重症例などは手術適応になります。手術は日帰り手術で15分~20分で終わり、成績は良好です。母指球筋萎縮が強い例では、母指の細かい動作が回復しない場合もあり、同時に機能再建を必要とすることもあります。可能な限り、母指球筋の萎縮が出現する前に手術をしたほうがいいでしょう。

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